目次
便秘の原因には、生活習慣・加齢・基礎疾患・服用中の薬剤の作用などが挙げられます。
人によって原因が異なることも多いため、自身の便秘が何によって引き起こされているのかを特定することが重要です。
ここからは、便秘の原因について詳細をご紹介します。
6項目のうち、皆さんは何項目該当しましたか?
1項目でも該当する方は、ぜひ生活習慣の見直しから始めてみましょう。
ここからは、各項目についてご紹介します。
高齢者は若年者より便意を感じにくくなるため、便秘を引き起こすことがあります。(海外データ)
加齢に伴って筋力が低下するので、便をうまく出すことが難しくなります。特に女性は、分娩を重ねるとお通じが出しにくくなり(骨盤底機能障害)、結果的に便秘になりやすくなります。(海外データ)
便秘を引き起こす基礎疾患は複数あります。
例えば糖尿病やパーキンソン病では自律神経障害が進行し、便秘や下痢などの排便障害が起こるとされています。
また、うつ病などの精神疾患も挙げられます。
ただし、これらの治療のために使われる薬の副作用が原因の場合もあるので次にご紹介する薬剤についてもご覧ください。
薬剤によっては便秘を引き起こすものもあります。薬を服用してからお通じの回数が減った、硬い便やコロコロ便が出てくることが多くなった、お通じの際に強くいきまないと便が出しづらくなってきたなど、思い当たることがある場合は、医師や薬剤師に相談してみると良いでしょう。
表2 便秘を引き起こす可能性のある薬剤
次に世代別の便秘の原因についてご紹介します。
その原因の1つに女性ホルモンのはたらきが関係しています。
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類あり、このうち便秘と関係しているのはプロゲステロンです。
プロゲステロンは大腸のぜん動運動を低下させます。
大腸のぜん動運動が低下すると、便は大腸に長く留まり、水分が減って硬くなります。
硬くなった便は出しづらくなるので、便秘を引き起こしてしまうのです。
他にも、女性はダイエットで食事量を減らす、スカートなど体を冷やすような服装で過ごして自律神経が乱れる、学校では
トイレを我慢する、など便秘になりやすい環境にあることも原因として挙げられています。
小児には便秘になりやすい時期が3回あると言われています。
1回目は離乳食が始まったころ(乳児)、2回目はトイレトレーニングを始めるころ(幼児)、3回目は小学校への通学が始まったころです。
離乳食が始まると、不溶性食物繊維を摂取するようになるため、ミルクだけの時だった柔らかい便から形のある便を出そうとします。
しかし、乳児は便を出すための筋肉が未発達なため、便を出すことが難しくなり便秘を引き起こしやすくなることがあります。
便秘の原因は、1つだけではなく様々な要因が合わさっていることが多いです。
今回ご紹介したことにいくつか当てはまり、「最近便秘気味だ」と感じている方は医師の診察を受けることをおすすめします。
また、お子さんや両親など周りの方が当てはまっている際も医療機関へ行くことを促す、または一緒に連れていくと良いでしょう。
ご自宅や職場付近の病院を
簡単に探すことができます
横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室 中島 淳 先生
横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室 主任教授、診療科部長。医学博士。
1999年から2001年までハーバード大学客員准教授を務め、腸管免疫の研究にあたる。医療従事者向けの「慢性便秘症診療ガイドライン」作成メンバーとして尽力し、海外の便秘薬や最先端治療に精通。
※2022年12月現在の情報です。
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